組合のご紹介

奈良製墨組合について

「奈良製墨組合」は、平成23年4月1日に62年間にわたり活動を続けた「奈良製墨協同組合」の発展的組織変更を行い、11業者が集まり伝統を重んじながらも新たな活動を始めました。
前身である「奈良製墨協同組合」は、昭和24年(1949年)12月20日、奈良の地で墨づくりにたずさわる製墨業者29社が集まり、奈良の墨づくりの発展と製墨業の繁栄をめざして結成された組織でした。
結成当初は太平洋戦争後の混乱の中で、組合員相互の経営基盤を確立するための共同事業に重点を置き、その成果をあげ、その後、我国経済の復興にともなって書道が盛んになると共に、書道文化振興のために全国各地で行われる書道展の後援を行なう等、書道普及活動に力を入れてまいりました。
一方、奈良の墨は古く天平時代から1300年の歴史をもつ奈良を代表する伝統産業であり、全国的にも認知されています。
各地で開催される伝統工芸展に参加出品し、墨のもつ工芸品としての価値をアピールしています。
また、書道の発展と共に墨に対する多様なニーズが生れ、これらのニーズに応えるため、品質の向上に努め、新製品の開発に力を注いでいます。

現在9社の組合員企業が、年間70万丁の墨の生産を行ない、全国の書道家、水墨画家、書写書道教育、書道愛好家に対し、その需要の95%を供給しています。
奈良製墨組合は、次のような事業を積極的に推進しています。

  1. 書道文化発展のための書道振興策の実施
  2. 奈良の伝統産業として全国各地で開催される伝統工芸展等への参加
  3. 製墨技術者の育成と伝統産業の維持と継承
  4. 品質向上・新製品開発
  5. 組合員企業の相互啓発と連携強化
  6. 経営の合理化に関する諸活動

奈良製墨組合 役員

理事長 松井昭光 ㈱墨運堂
会計理事 山際義敬 ㈱呉 竹
理事 松井晶子 ㈱古梅園