奈良の墨づくり

奈良の墨づくり >> 墨のできるまで

膠を溶かすには湯煎(ゆせん)という方法で行なう。
熱湯にわかした釜のなかに膠と水を入れた器をつける二重釜で溶かす。

膠が炊けたら煤とを充分練り合わせる。煤、膠液、香料をニーダ(撹拌機)に入れ粗練りし、餅のようになった墨玉を、もみ板の上で、手もみ、足ねりで充分練りあげる。

充分練り上がった墨玉をちぎってテンビンハカリで計り、さらによく練り、木型に入れてプレス機にかけ、圧縮し墨の形をつくる。

木型から出した墨を木灰に紙を敷き、並べ、さらに紙をしき、木灰をきせる。表面ばかりが乾燥してひび割れするので、少しづつ水分の少ない灰に入替えながら、全体をゆっくり乾燥させる。灰の乾燥を七〜二十日間つづけ、ある程度堅くなった墨をわらで編んで天井から吊し、三十〜九十日間乾燥させる。


つや消し(生地仕上げ)

つやを出す(光沢仕上げ)

墨が乾きが上がったら、乾燥中に付着した灰やわらを水洗いして、上薬をかける。

墨の表面仕上げには、つや消し(生地仕上げ)とハマグリ貝でつやを出す(光沢仕上げ)がある。

磨き終わった墨は再び乾燥室に入れ、井型に桟積み(さんずみ)して一ヵ月置く。

その後、表面の文字や絵柄に彩色し、箱に収め包装して完成する 。

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