墨のひみつ Q&A

Q6 磨(す)った墨液を長時間保存できるの?

 墨を磨った直後のすすの粒子は微粒子となってごく薄い膠の膜につつまれ、水に浮遊しています。しかし長時間放置しておきますとすすを包む薄い膠の膜が次第にこわれ、すすとすすがくっつきはじめ、大きな粒子になって行きます。こうなりますと、すすは水に浮遊できず、水とすすが分離してしまいます。
  この状態を宿墨(しゅくぼく)と云います。宿墨になれば、墨の色はぐんと劣り悪い汚いにじみが出ることもあります。夏の気温の高い時は進行がはやく、7〜8時間、冬は遅く1日位で宿墨が発生します。保存するには冷蔵庫で保存しますと、膠がゼリー状に固まりますので、使う時には、湯につけてさらっとした液にもどしてから御使用下さい。しかし宿墨はすてた方が無難です。

 

 

 

 

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