墨のひみつ Q&A

Q5 日本の墨(和墨)と中国の墨(唐墨)とのちがいは?

和墨はもともと中国から製法が伝来し生まれた物であり、唐墨とその製法は同じであったはずですが、今日では各々独自の特色を持ち合わせるようになりました。

 
和墨
唐墨
比率
煤:膠=10:6〜8
煤:膠=10:10〜12
滲み
滲みが弱い
滲みが強い
硬さ
一般に唐墨より硬い
比較的柔らかい ヌルつく
伸び
伸びは唐墨に劣るが
膠力は強い
伸びのよいものが多い。
墨色
重厚味があり、力強く基線が黒々としていて素朴で強く品位と深みがある。淡墨では透明感が高い。 柔らかみがあり、やや茶味の墨色。深みは持っている。素朴さに欠ける。
寿命
安定した経過

名墨は古墨として、長い寿命を持っている。しかし、現在の唐墨は摺り口にヒビが入りやすく割れやすい。


唐墨には唐墨の、和墨には和墨の良さがありそれぞれの特長を理解して御使用なされることをお勧めします。
唐墨は膠の力の弱いものを、和墨は膠の力の強いものを使っている為、唐墨は膠の配合量が多くなり和墨は少なくなります。
特に中国の清代の名墨といわれる墨は墨色に品があり伸び、滲みが良いものが多かったのですが、現在の唐墨は力の弱い膠を大量に使っている為、気温や気候の変化でよく割れたりします。現在の品質は和墨の方がはるかに良くなっています。

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